インドネシアの郵便は「手紙の不着が多い」という現実があります。郵便サービス以外の方法で差し出すプランも検討した方が良さそうです。
インドネシアの郵便局のサービス
街中にある郵便局は「Kantor POS」というオレンジ色の看板が目印です。どこの局でも国内・国際郵便を受け付けています。
郵便の差し出し方法は全部で以下の5種類があります。国内向けに関しては、普通郵便の不着が多いのが現実ですので、より確実な翌日(同日)配達のPOSEXPRESSを利用したほうが賢明でしょう。
また、海外向けには多少費用はかかりますが、EMS(国際ビジネス郵便)での送付をおススメします。
詳細は日本郵便のWebサイトをご確認ください。
POS INDONESIA
国内郵便料金のチェックなどが可能
郵便局で扱っている送付方法
・SURATPOS BIASA(STANDAR)|普通郵便
・POSEXPRESS|翌日(同日)配達
・PAKETPOS|小包
・POSKILAT KHUSUS|速達
・EMS|国際ビジネス郵便
新型コロナの影響により、国際郵便の配達状況にも遅延などが生じています。新型コロナによる影響についてはコチラの記事もご確認ください。
ジャカルタの相手先に確実に届けるなら
バイクタクシーのGojekに依頼し、相手先に直接運んでもらう方法があります。日本でも首都圏などに急ぎの書類などを届けるためにバイク便のサービスを行っている業者がいますが、それとほぼ同じような形と考えると分かりやすいでしょう。
オーダーの際は、Gojekの配車アプリを使って、荷物や書類等の差出し元(つまり自分)と、届け先を指定します。
日本への書類や小荷物の送付
郵便局のEMSが比較的安くて確実な手段ですが、郵便局に出向く必要がある、あるいはビル内出張所ではEMSのサービスを受けてくれないこともある、などの理由で必ずしも使い勝手の良いものではありません。
そこで使ってみたいのは、ジャカルタに進出している宅配・物流業者が行っている、日本への送付サービスです。
例えば、日本通運では「ジェットパック」の名称で、ドアツードアで日本への宅配サービスを引き受けています。
インドネシアへの持ち込みが禁止・制限されている物品についてはコチラをご参照ください。
日本からの送付方法
日本から書類や小荷物を送付する際は、郵便局のEMSが最も手軽です。インドネシアに限らず、国際小包の不着や事故は頻発しているためです。EMSならウェブサイト上で追跡ができて安心です。
宅配業者が扱っている国際宅配便の利用も検討してみましょう。宅配業者のサービスを利用したほうが「通関時の取り扱いがEMSより丁寧」という声もあります。
送付の際に気をつけたいのは、インドネシアに「個人輸入」にあたる制度がないため、税関が外国から入ってくる物品すべてに関税をかけるためです。
小包はインドネシア到着時に中身をチェックされ、新品や贅沢品は高額の関税がかけられることがあります。ですから、差出す際には「内容物の価額」を新品で購入した際の金額ではなく、減価償却したものと見なして、できるだけ小さな金額を記入しておいた方が賢明です。
日本などからの送付物受け取り
日本など外国からインドネシア向けの小包が届く際の特徴として、
- 直接受取人には配達されず近くの郵便局留される。
- 郵便局からPanggilanという書面が届く。
- 身分証明書(パスポートやITAS)を持って引き取りに行く。
※同じ書面で関税や手続き費用が通知されますので、当該の現金を持って所定の郵便局に行く。
なお、日本からせっかく送っても税関で止められてしまう物品もあります。何らかの事情で通関時に税関で郵送物が止まってしまうと、EMSの追跡サービスの画面が「通関中」の表示のまま数日間、動かなくなります。その場合は現地の受取人に直ちに連絡しましょう。
インドネシア側でも荷物がどこにあるかは分かるので、その後の対応を受取人側が郵便局に相談することになります。
税関で止められる可能性が高いものは、薬品や化粧品の類いが挙げられるほか、書籍やDVDなども税関職員の判断によっては通関差し止めとなるようです。
高額な課税対象、あるいは通関が難しい物品を混ぜるとその荷物全てを引き取るのが難しくなる。郵送すると通関でチェックされる可能性がある物品については、引越しを担当する宅配業者に尋ねてみるとよいだろう。中には、薬品のように「一時帰国の際に持参した方が無難」という指摘を受ける物品もある。