インドネシア赴任までの引っ越し準備（通関事情）

インドネシアへの赴任が決まったら、引っ越しの準備を始めましょう。

海外へ引っ越しをするのにあたって現地に持っていくものと残すもの、通関（関税）や物品の送付方法など様々な事を考慮する必要があります。引っ越し業者とも相談しながら、最適な方法で準備を進めましょう。

免税通関と課税通関

多くの国では、使用中の身の回りの物品は概ね「免税」で持ち込むことができます。ところが、インドネシアの税関では引越し荷物へも課税することがあり、免税で持ち込めるものが規定によって制限されていますので、荷造りの際に若干の工夫が必要となります。

免税通関の条件

引越し荷物を免税でインドネシアへ持ち込める条件は以下の通りです。

1. 免税通関は、船便・航空便でそれぞれ1回ずつ。
2. 滞在許可書（ITAS）と労働許可書（IMTA）の保持者。証明書はいずれも3か月以内で、有効期限は1年以上。
3. 荷物の通関はITAS、IMTAの取得日から3か月以内に完了する

その他必要なもの

1. パスポート（原本）
2. 輸入通関委任状（SURAT KUASA）※インドネシア所属会社で作成
3. 搭乗券の半券※航空便で搬入した場合

ここで注意が必要なのが、ITASやIMTAの有効期限。インドネシアへ引越し荷物の輸入が認められるのは、原則として１年以上有効なITASとIMTA所持者に限られているため、有効期限 が１年未満のITASやIMTAを取得した赴任者は引越し荷物を持ち込む際、課税通関しか認められていないです。

荷物の仕分けと振り分け時のポイント

日本人赴任者がインドネシアへ持ち込む荷物の中には、高額課税の可能性が高い物品や通関そのものが難しい物品があります。またインドネシア独特の禁制品があり、荷造りの際は注意が必要です。以下の物品を送りたいときは、引越し業者に詳細を確認しましょう。

高額課税の可能性が高い物品

1. 新品のゴルフ用品
   贅沢品税を課せられるため、日本から飛ぶ 際に「ハンドキャリー」するか免税通関する船便荷物に入れる。
2. 新品の電気製品
   …未使用の家電品は課税額が高い。インドネシアの電圧は220ボルトなので、日本で新品を購入する場合は海外で使用可能な物を探すこと。
3. 酒類
   免税範囲は１人につき１本１リットルのみ。それを超えると高額な関税が課せられる。

通関しにくい物品

1. 薬品
   全量課税通関となった際、内容が不明瞭だと没収される可能性が高い。「ハンドキャリー」か船便で送る。
2. コンタクトレンズとその関連品…
   引越し荷物で送る場合は、保険省への申請が必要となる。

世界共通の禁制品※日本郵便HP参照

引っ越し・ハンドキャリーともにインドネシアへの持ち込みが禁止・制限されているものには注意して持ち込みをしましょう。送付方法によって禁止・制限が変わるので、持ち込み方法に合わせてパッキングをする事が重要です。

インドネシアの禁制品※日本郵便HP参照

禁止されているもの

※その他、宅配便では食品関連も一部禁制品としてみなされています。

制限されているもの

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