新型コロナの影響により、インドネシアへの入国には厳しい制限がつきました。
また、政府からの通知も直前に発信されることが多く、インドネシアで新規に赴任される方、一時帰国から戻られる場合には常に最新情報を取得しておくことが必要です。
目次
事前準備・入国時に必要なこと
2022年6月13日時点で必要な書類などは以下の通りです。
- ワクチン接種証明書(18歳未満は不要)
英文の記載があり、出発の14日以上前に必要回数接種されていること。(書面または電子) - (ワクチン接種1回以下)政府指定施設での隔離
5×24時間のホテル隔離が必要(ただし、18歳以上の外国人は、入国に際して2回以上のワクチン接種証明書が必要。)
保護者が同伴する18歳未満の子供については、子供のワクチン接種の回数に関わらず、同伴する親・保護者の隔離期間に合わせる。 - 健康上の理由などでワクチン接種ができない場合
専門医の説明書等の書類を提示する必要があります。(日本で発行される診断書は英文であれば国・公立病院によるものである必要はないとのこと)
PCR検査や健康証明書の発行については各地の医療機関やPCRセンターの他、各航空会社(ANA・JAL)でも情報提供を行っています。
2022年5月18日より、インドネシア入国時のPCR検査陰性証明書の提示は不要となりました。
入国時に必要な条件
現在は、観光も含めインドネシアへの入国が認められるようになりました。ただし、VOAの発給目的など、一部制約があるので事前に確認と準備が必要です。
空路 |
スカルノ・ハッタ空港(ジャカルタ) ジュアンダ空港(スラバヤ) ングラ・ライ空港(バリ) ハン・ナディム空港(リアウ諸島州バタム島) ラジャ・ハジ・フィサビリラ空港(リアウ諸島州ビンタン島) サム・ラトゥランギ空港(マナド) ザイヌディン・アブドゥル・マジッド空港(ロンボク島)* クアラナム空港(北スマトラ州) スルタン・ハサヌディン空港(南スラウェシ州) ジョグジャカルタ空港(ジョグジャカルタ特別州) |
海路 | 全ての国際港湾 |
陸路 |
アルック(西カリマンタン州) エンティコン(西カリマンタン州) モタアイン(東ヌサトゥンガラ州) ナンガ・バダウ(西カリマンタン州) モタマシン、ウィニ(東ヌサ・トゥンガラ州) スコウー、ソタ(パプア州) |
また、過去14日間以内に南アフリカ、ボツワナ、ノルウェー、フランス、アンゴラ、ザンビア、ジンバブエ、マラウィ、モザンビーク、ナミビア、エスワティニ、レソト、英国、デンマークの訪問歴がある外国人のインドネシア入国が禁止されています。
VOAを利用した観光などの入国
到着ビザ(VOA)を利用して入国する場合、取得に際して以下を満たしている必要があります。
- ビザ発行料金
50万ルピア。米ドルや日本円での支払いも可能ですが、おつりはインドネシアルピアとなります。 - パスポートの残存6か月以上
- ワクチン証明書
出発の14日前までに2回以上のワクチン接種を完了していることを英語で証明。 - 保健アプリのダウンロード
保健アプリPeduliLindungiをダウンロードし、プロフィールを入力。 - インドネシアから出国する予約済の航空券
医療保険の加入
6月9日付で、医療保険加入証明は不要となりました。
在インドネシア日本国大使館Webサイトによると、VOAの発給について、現在「観光目的又は政府関係用務のみ」(※ビジネス目的の入国は含まれない)との情報がでています。インドネシア入国前に必ず最新の情報をご確認ください。
訪問査証と滞在許可申請について
査証発給
【手続き指標】
・訪問査証申請に係る所定の手続き
・一時滞在査証申請に係る所定の手続き
を踏まえ、以下を添付することが必要です。
- ワクチン接種証明書
ワクチンの種類によって必要とされる回数を完了したことを示すもの。通常2回 - 保健プロトコルを遵守に関する誓約書
インドネシアで適用される全ての保健プロトコルを遵守する意思があることを示す同意書。様式自由。 - 医療費に関する誓約書
医療費補助を含む健康保険/旅行保険の加入を示す文書、またはインドネシア国内で新型コロナウイルスに感染した場合、自身で医療費の支払いを行う意思がある旨を記載した誓約書(様式自由)
その他
国家戦略プロジェクトまたは国家の重要施設に従事する就労目的の一時滞在査証を申請する場合、
・一時滞在査証申請に係る所定の手続き
・上記3点の証明書と誓約書
・海洋・投資担当調整大臣府からの推薦状
が必要となります。
預金口座記録、預金通帳等で、直近3か月間の預金の形で、少なくとも、外国人または保証人が2千米ドルまたはその相当額を所有することを示すもの。
各航空会社の運行状況
現在、主要な航空会社では一部減便・スケジュール変更がされています。詳細は各航空会社Webサイトをご確認ください。
スカルノハッタ空港到着後はワクチン接種証明書・PCR検査陰性証明書のチェックが実施されています。
【2022年4月7日更新】入国後の受け入れ態勢について
インドネシアの入国規制は突然変更になることも多々あります。スカルノハッタ空港到着後、予期せぬトラブルに巻き込まれないよう事前に準備しておくことが大切です。
スカルノハッタ国際空港へのおおまかな到着時・入国後の流れとして、
- 入国審査、税関審査
到着時PCR検査は37.5°以上の発熱または新型コロナウイルス関連の症状が出ている場合のみ実施に変更となりました - 荷物の受取、荷物の消毒
- ホテル又は自宅に直行
- ホテル又は自宅でPCR検査の結果を待つ。PCR検査の陰性結果が判明するまでは部屋 から出ず、他人とコミュニケーションを取らない。
- 検査結果が陰性であれば、通常の活動が可能。入国後14日間は、症状の有無について自主的に健康観察を行うことを推奨。
という順序で入国手続きをすませます。
入国~隔離中にPCR検査陽性となった場合
入国後に行われるPCR検査で陽性となった場合、希望する場合には、自己負担で、検査の正確性を検証するための再検査の実施を申請できます。
【陽性者の対応】
・無症状や症状が軽い場合は政府指定ホテル又は施設で隔離又は治療。
・症状が中程度か重い場合や合併症がある場合は、コロナ拠点病院にて隔離又は治療。
インドネシア国内での在留邦人のワクチン接種
インドネシアに居住する在留邦人の方々向けに、インドネシア保健省によるワクチン接種が行われています。ワクチンの種類はアストラゼネカ社製又はファイザー社製、接種費用は無料(インドネシア政府負担)です。
- 1回目および2回目の接種
- 日本国籍者及びその家族であり、これまでに1度もワクチンを接種していない方。
- 既にインドネシアで1回目のワクチンを接種済みの方は、原則、1回目と同じ場所で2回目のワクチン接種。ただし1回目を接種済みであるものの、1回目のワクチンがアストラゼネカ社製又はファイザー社製であれば、2回目が未了の方も登録可能。
- 3回目接種
ファイザー社製、アストラゼネカ社製又はシノバック製ワクチンを2回分接種した在留邦人のうち、3回目のワクチン接種券がアプリ「Peduli Lindungi」に表示されている方は、北ジャカルタ・タンジュンプリオク港湾検疫で、3回目のワクチン接種を受け付けています。
- ワクチンの種類
タンジュンプリオク港湾検疫で取扱いのある日本政府承認ワクチンは、アストラゼネカ社製又はファイザー社製(在庫次第)。
12歳以上17歳以下:アストラゼネカ社製以外のワクチン可。
6歳以上12歳未満:シノバック製可。
※18歳上の方の3回目のワクチン接種はアストラゼネカ社製。 - ジャカルタの接種会場
北ジャカルタ・タンジュンプリオク港湾検疫
(Kantor Kesehatan Pelabuhan (KPP) Tanjung Priok)
住所:Jl. Nusantara No.2, Pelabuhan, Tanjung Priok, Jakarta Utara, DKI Jakarta,14430 - ワクチン接種の予約
- 事前予約は不要
- 接種希望者は平日の8時〜14時半の間に会場に出向く。
- 当日の持ち物
- パスポート及びKITAS/KITAP(いずれもコピー)、SKTT/KTP(あればコピー)
- ボールペン
- 予診票
日本帰国時の注意事項
日本では緊急事態宣言の発令に伴い、日本人を含む全ての入国者について出国前72時間以内のPCR検査陰性証明書が必要となりました。ジャカルタ市内で検査が受診できる日系クリニックは以下の通りです。
3月19日以降、陰性証明書を持っていない場合日本上陸が認められません。
日本語専用ダイアル 021-5790-5850
自院で迅速抗体検査およびPCR検査が可能
●タケノコクリニック スディルマン
021-5785-3955
自院で迅速抗体検査及びPCR検査が可能
●SOSメディカ チプテ
日本語受付 021-7599-8923 (平日、土曜日の日中のみ)
同クリニック内の発熱外来にて迅速抗体検査およびPCR検査が可能
●Jクリニック・ポンドックインダ
日本語専用ダイアル 021-7581-6571(平日8:00~12:00)
同クリニックの入居するポンドックインダ病院にて抗体・PCR検査が可能
また、日本入国時には下記アプリ(MySOS)のダウンロード・登録が必須になり、誓約書の署名も必須となります。
日本への帰国の際に必要な情報はこちらの記事をご確認ください。
海外在留邦人等向け日本一時帰国時のワクチン接種事業について
現在、羽田空港と成田空港にて、1回目、2回目、3回目を対象とした一時帰国者向けのワクチン接種を行っています。
追加接種(3回目接種)
○ファイザー製ワクチン(注:アストラゼネカ製ワクチンは追加接種(3回目接種)では使用しません)
羽田空港:毎日実施
成田空港第1ターミナル:週3回(月・土・日)実施
成田空港第2ターミナル:週3回(水・金・日)実施
初回接種(1回目・2回目接種)も可能
○ファイザー製ワクチン
羽田空港:毎日実施
成田空港第1ターミナル:週3回(月・土・日)実施
成田空港第2ターミナル:週3回(水・金・日)実施
○アストラゼネカ製ワクチン
4月20日まで週1回(木)実施、4月21日より週1回(日)実施
成田空港第1ターミナル:週1回(日)実施
成田空港第2ターミナル:週1回(日)実施
詳細は、外務省海外安全ホームページをご確認ください。
詳細は、外務省海外安全ホームページをご確認ください。
参考記事
各地域の社会制限状況
現在はジャワ・バリ内の全ての地域について、活動制限レベルが1と最も低いものとなっていますが、入国後の生活についてショッピングモールの入場やレストラン入店の際にアプリ「pedulilindungi」を使用したスクリーニングが実施されています。
国際郵便の配達状況
新型コロナの影響で遅延・停止していた国際郵便ですが、一部再開しました。ただし、洪水等の影響により再び一部の地域で遅延が発生しているようです。最新の状況は必ず確認するようにしましょう。