新型コロナの影響が続く中、インドネシアではビジネスマンを中心に一部ビザ発給が再開され、再び日本人駐在員が戻ってきつつあります。中にはジャカルタで隔離終了後、出張や赴任で他のエリアに移動する事もあるのではないでしょうか。
本記事ではインドネシア国内出張・視察や休日の移動時に必要な検査や制限をまとめました。
※本記事は2021年11月5日時点での情報を元に作成しています。最新の情報はご出発前に必ずご自身でご確認ください。
検査の種類
- PCR検査
鼻や咽頭を拭って細胞を採取、または唾液などを検体として検査を実施します。感染が疑われる場合は、この検査で現在保菌しているかを確認します。 - 迅速抗原検査(Rapid Antigen)
鼻やのどの奥に綿棒を入れ、検体を採取します。病院や街中のKimia farmaの他、多くの空港で検査可能です。
ジャカルタ市内で検査を受けるのであれば、日系クリニックである共愛メディカルのほか、Siloam HospitalやMayapada Hospital(PCR SWAB・Rapid Antigen)で検査することができます。
また、旅行予約サイトなどでは、各検査用のバウチャーを購入する事もできます。事前予約が必要な場合もあるので、詳細は各病院の案内をご確認ください。
各エリアの移動時の注意
インドネシア国内に滞在中の外国人がインドネシア国内で移動をする場合、様々な条件が課せられるようになりました。
エリア | 移動方法 | 条件 |
---|---|---|
ジャワ・バリ外で出発と到着の両方を行う | 陸路・海路 |
・出発前2×24時間以内に検体採取したPCR検査の陰性証明書または出発前1×24時間以内に検体採取した抗原検査の陰性証明書を提示。 ・アプリ「Peduli Lindungi」を使用。 |
空路 |
・最低1回のワクチン接種証明書、出発前3×24時間内に検体採取したPCR検査の陰性証明書又は出発前1×24時間以内に検体採取した迅速抗原検査の陰性証明書を提示。 ・アプリ「Peduli Lindungi」を使用。 |
|
ジャワ・バリ内で離発着(※) | 空路 |
・最低1回のワクチン接種証明書及び出発前3×24時間以内に検体採取したPCR検査の陰性証明書を提示 ただし、2回の接種を完了していることを示すワクチン接種証明書を提示できる場合は出発前1×24時間以内に検体採取した迅速抗原検査の陰性証明書の提示でも可。 ・アプリ「Peduli Lindungi」を使用 |
ジャワ・バリ内とジャワ・バリ外で活動制限レベル3又は4の地域間(※) | ||
(※)と同条件のエリア間の移動 |
・海路 ・陸路 (公共交通車両及び私有車両) ・鉄道 |
・最低1回のワクチン接種証明書及び出発前2×24時間以内に検体採取したPCR検査の陰性証明書又は出発前1×24時間以内に検体採取した抗原検査の陰性証明書を提示 ・アプリ「Peduli Lindungi」を使用 |
同一都市圏内での日常的移動 | 陸路(公共交通車両及び私有車両)及び鉄道による同一都市圏内での日常的な移動については、適用されない。 (※)の条件を除く |
|
ジャワ・バリ内での物流目的の移動 |
・必要回数(通常は2回)のワクチン接種証明書を提示できる場合は、出発前14×24時間以内に検体採取した抗原検査の陰性証明書を提示。 ・1回のワクチン接種証明書を提示できる場合は、出発前7×24時間以内に検体採取した抗原検査の陰性証明書を提示。 ・ワクチン接種証明書を提示できない場合は、出発前1×24時間以内に検体採取した抗原検査の陰性証明書を提示。 |
ワクチン接種証明書の提示義務の免除
以下の条件に当てはまる場合はワクチン接種証明の提示義務が免除されます。
・健康上の理由からワクチン接種できないが、国公立病院の医師による診断書の提示が可能
・ジャワ・バリ外で物流目的の移動を行う
・12歳未満
(移動条件を満たしている親が同伴する12歳未満の子供のワクチン接種証明書不要(ただし、家族票で親族関係を証明する必要があるとされているため、搭乗前に航空会社へご確認ください。)
その他の注意事項
移動中は3層の布マスクまたは医療用マスクを着用して鼻と口を覆い、距離を保ち、密を生じさせないことが求められます。また、移動中は交通機関内で会話をせず、2時間未満の空路移動では飲食を行わないようにと通知されています。
移動中は3層の布マスクまたは医療用マスクを着用して鼻と口を覆い、距離を保ち、密を生じさせないことが求められます。また、移動中は交通機関内で会話をせず、2時間未満の空路移動では飲食を行わないようにと通知されています。