ジャカルタで安全に暮らすため、いかにして家庭のセキュリティを保つべきでしょうか。ソフトとハードの両面で対策が必要です。
住居のセキュリティ対策の現状
ジャカルタを含むインドネシアは人件費が安いことから、セキュリティは「人(マンパワー)」への依存が高いものとなっています。実際に多くの警備員がサービスアパートメントのセキュリティスタッフとして働いているのを見かけます。
ところが、人による警備はいくら訓練を積んでいたとしても「つい、出来心」で顧客の住居に立ち入って盗みを働いたり、ひどいケースでは顧客に危害を加えたりする例が起きています。
インドネシアの人々から見て、日本人を含む外国人は「裕福な人」と見られがちです。そのような背景からも、「犯罪の標的になりやすい」ことを常に念頭に入れておく必要があります。
「このアパートメントはガードマンさんが守っているから大丈夫」だとか、「住民がほとんど外国人だから犯罪など起きない」といったように安全に対する過信は禁物です。セキュリティスタッフによる不祥事も起こりうることを前提に、自身がより高い安全への意識を持つようにしたいものです。
金庫の据え付けも検討を
メイドさんが出入りする家庭では、金庫の据え付けを検討してはどうだろうか。ホテル客室に設置されているタイプは個人でも購入できる。
ソフトとハードの両面でセキュリティを守る
住居のセキュリティを守る上では日常生活での意識としての「ソフト面」はもちろん、「ハード面」でのセキュリティ対策も重要です。両方をしっかり固めることで、より強固な自己防衛に繋がります。
- ソフト面での対応
「安全を過信しない」という心構え - ハード面での対応
カギや防犯カメラの整備- 「玄関扉のカギ」のシリンダーを取り替える
セキュリティ度の高いカギを使用したシリンダーに取り換えることで、他人の侵入を防ぐことができます。 - セーフティレバーの取り付け
ドアに大きな現状変更をしなくても取り付けが可能なセーフティレバーをつけることで、見知らぬ人の来訪時の安心感が格段に上がります。
- 「玄関扉のカギ」のシリンダーを取り替える
ハード面を対策する理由として、
- 高級とされる住居でも、メインのドアにカギがひとつしか付いていないところもある。
- アパートメントのカギは、管理会社やセキュリティのスタッフ、前の住人がまだ持っている可能性もある。
ことが挙げられます。
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落とし穴は勝手口
日本人在住者の多くは、セキュリティが守られた一定レベル以上の設備を持つアパートメントで生活されています。このような建物の共用部分を見ると、複数の警備員がいて、防犯カメラの設置もしっかりしているように見えます。個々の住居のドアにもセキュリティ度の高いカギが取り付けられているほか、ドアスコープも付いていて、高度に安全が保たれているようです。
ところが、それは各住居ユニットの裏側にある勝手口のセキュリティです。
その理由として、
- 「ピッキング」と呼ばれる手法で開けられるレベルのカギしか付いていないことが多い。
- 勝手口は警備員やメイドさんなどのローカルスタッフが自由に出入りできる通路に繋がっている。
が挙げられます。実際に「前の住人が雇っていたメイドから流れたカギを使って侵入された」という例もあり、もし勝手口のドア周りのセキュリティに不安を感じられるなら、できるだけ早く対策されることをおススメします。
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合鍵は一般的に「ショッピングモールなどに出店しているチェーン店」や「道沿いに屋台を構える鍵屋」で作れると認識している人が多いが、使用する鍵のメーカーによっては合鍵が作れないものも多い。
このようなケースに備え、
- 入居の際にはできるだけ合鍵が作れるものかを確認する
- 可能であれば先じて必要な分のカギを用意してもらう。この時、各扉の鍵の本数や所在も確認しておく。
また、モール内チェーン店で作れないと言われ、途方にくれた場合も専門家に相談するとよい。
参考:オフィスや工場のセキュリティ対策はコチラをご参照ください。