海外に行った時の悩み事として「チップの支払い」を挙げる人が意外と多くいます。インドネシアでの取り扱いについて述べてみましょう。
飲食店におけるサービス料
インドネシアの飲食店では、顧客に対しチップを要求する習慣は基本的にありません。ただし、給仕を行うスタッフが対応する「フルサービス(テーブルサービス)」を行うレストランでは、サービス料として5〜10%を飲食代金に加算して請求するところがあります。
インドネシアのレストランでの支払いの際は、スタッフに声をかけて伝票を持って来てもらい、そこで支払いを行うのが一般的。ただし、クレジットカードを使って支払う時はレジカウンターなどに来てほしい、と言われることがある。この支払いの際、小銭を少し渡す(残す)のがスマートなやり方と考えられている。
ホテルでのチップ
荷物を部屋まで運んでもらった場合、スーツケースひとつにつき10,000〜20,000ルピア程度の心付けを渡すと喜ばれます。ホテルレストランでのサービス料の取り扱いは前述に準じます。
タクシードライバーへのチップ
タクシーから降りる際、ちょうどの金額を支払っても差し支えありませんが、2,000〜3,000ルピア程度のお釣りならあえて返してもらわず、そのままドライバーにあげてしまう人も結構いるようです。なお、スーツケースなど大きな荷物を積んだ際に追加料金を求められるといった制度はインドネシアでは存在しません。
チップを渡してみよう
インドネシアにはGotong-Royong(相互扶助)という考えが根付いています。ちょっとしたチップを笑顔で渡すだけでお互い良い気持ちになれ、次回はさらに良いサービスを受けられることもあります。良いサービスだと感じたときは感謝の気持ちをチップで伝えてみるのもいいでしょう。
ジャカルタでは、コンビニなどでの駐車場の出入りや一般道路での合流地点などに、「自主的な交通整理」をする人がいる。この際のチップは一般的に500〜5,000ルピア(時間帯やエリアによって異なる。深夜や繁華街などではやや高くなる)。
タクシードライバーがこういったお金を払っているのを見たら、料金支払い時にその分を乗せて支払うと喜ばれる。