大本命!メッカへ行く
ジェッダの街を堪能し、紅海でダイビングを楽しんだ後は、いよいよ当地最大の挑戦
「電車でメッカに行く!」
サウジアラビア西部には全長453kmを誇るハラマイン高速鉄道が存在し、二大聖地といわれるメッカ・メディナを移動できるというのだ。9月に駅舎で大規模な火災がありしばらく運行していなかったものの、渡航直前に再開したというニュースを聞いた筆者は、なんていいタイミングなんだ、と心が躍った。
…まさかの展開である。
諸事情によりUBERアプリが使えない旅人は、そのままUBERを予約してもらった。
ホテルからメッカまでは45分、185リヤル(約5,500円)での移動だ。
メッカのイメージといえばよく出てくるのが上図のような黒い箱。これはイスラーム教(イスラーム)における最高の聖地とみなされている聖殿「カアバ(カーバ聖殿)」だ。イスラーム前の時代から多くの神々が祀られていたが、630年ムハンマドが一神教であるイスラーム教を唱え、神殿内のすべての偶像を破壊し、イスラーム教の聖地と定めた。
メッカに着くと陽射しは強いものの、どこか凛とした空気が漂っており、暑さはまったく感じない。スカルノ・ハッタ空港でもそうだったが、多くの巡礼者は家族、もしくは旅行会社の巡礼ツアーで訪れているため、単独行動は非常に目立つ。
……。
意外にも、巡礼者の多くがセルフィや写真撮影をしている。
見回りをしている(であろう)警備員や清掃員も特に気にしている様子はない。
メッカの中は基本的にイスラム教徒しか入場できない。
イスラム社会で神聖な水と呼ばれる「Zam Zam Water」もいたる所に蛇口が設置されており、その場で飲用したり、マイボトルに詰めることができる。
空港で購入する事もでき、密閉ボトル+段ボールでしっかりと包装されているのでここでは飲用するだけにした。(北ターミナル/南ターミナルどちらでも購入可。ターミナル建物の端にブースがあり、10リヤルもしない。一部の航空会社では、通常の預け入れ荷物とは別に重量規定を設けている。空港で販売しているものは、5L入りのみ。また、チェックイン後は「Zam Zamウォーター専用」のバッゲージドロップがあるのも特徴的だ。※CGKでは一番端の特殊サイズ荷物のコンベアーからでてくる。)
旧約聖書に登場するハジャルが息子イスマーイールのために水を探し求めた際に、イスマーイールの元を訪れた天使が翼で地面を叩いた場所から水があふれ出てきた事が起源とされる泉(Zam Zamの泉)の水。通常国外への持ち出しは禁止だが、巡礼者が個人で持ち出す分には自由となっており、土産としても重宝されている。※Wikipediaより
ちなみに、メッカ入口には超有名ホテルが巡礼者を出迎える。
帰りは偶然「Jeddah! Jeddah!」と呼び込みをしている乗り合いタクシーを見かけたので、乗車してみることに。8人程乗り込み、15リヤル(安い)。その後、Al Baladまで載せてもらったので、+30リヤル。それでも往路とは雲泥の差である。
こうして、無事にメッカまでのデイトリップは終了した。
ちなみに、ヒジャブ・長袖・長ズボンというと見た目は結構暑そうにみえるが、意外にも12月末のサウジアラビアは涼しい。(ジャカルタの気候に慣れているだけかもしれないが…。)特に夜間は上着を着ていないと肌寒いくらいだった。
復路便はターミナルに注意
Jeddaの空港はターミナルが北と南に分かれており、利用便によってターミナルが変わる。
ジャカルタからの直行便がでているSAUDIAは南ターミナル、その他の航空会社は北ターミナルだ。
※ちなみにプライオリティパス利用者には残念な話だが、南ターミナルのラウンジは使用不可。北ターミナルのラウンジはSAUDIA利用者のラウンジ利用は控えるようアナウンスされている。
そして、非常に残念なことに旅人はターミナルを間違えてしまった。(というより、タクシーの運転手に伝わっていなかった)
周囲にタクシーはたくさんいるものの、金額交渉が面倒だったのでバスに乗車することに。
ちなみに日本のターミナル連絡バスのように無料ではなく、(推定)30分に1本、料金20リヤル(600円弱)がかかる。
【メッカ編】旅人の発見
- 女性はヒジャブ(できればアバヤ)必着。涼しいので長袖/長ズボンでも快適
- メッカ前の広場は石材なので、ひんやりとしている。
- 足洗い場も兼ねているため、お手洗い専用の建物がいくつもある。(男女で建物が異なる)
- メッカ内部は意外と階段やスロープが多い。