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【インドネシアからの帰国】帰国後の学校選びと帰国子女向けの日本の学校を一挙紹介

グローバル人材の育成が推進されるなか、帰国生入試を実施する学校数の増加と、帰国子女を対象とした中途編入枠の拡大傾向は関東地方を中心に続いており、帰国生にも幅広い選択肢が与えられるようになりました。

帰国生入試と帰国生受け入れ校

帰国生には帰国生入試と一般入試の2回の受験機会があります。どの学校をどの枠で受験したいかにより入試時期・科目が大きく異なるので、早い段階から学校説明会などに参加して十分な情報収集を行い、受験校・受験枠に沿った対策を練ることが重要です。

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帰国生の主な検討事項として「中途編入か入試か」、「公立か私立か」、「編入受入期間があるか、通年可能か」が挙げられます。

また、帰国受入校を選ぶ場合には

  • 帰国生を柱にした国際的な教育環境を誇る学校
  • 日本語の補習授業など帰国生への対応を講じている学校
  • 帰国生にも一般生と同様の教育を行う学校
  • (付属校の場合)内部進学率

があり、帰国生の資質を伸ばそうという取り組みがあるか、日本語の補習などのフォローがあるかといった教育方針や体制までしっかり見極めて学校を選ぶことが大切です。

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中学受験

中学受験を区切りに帰国を予定している場合は、小学校中学年(4年生)から準備を進めましょう。

国語は他教科と比べ時間を要します。ことわざや慣用句などの基礎を積み上げると同時に、与えられた情報を読み取りズレなく表現する力を伸ばしましょう。理科・社会では海外生活による学習環境の違いから発生する考え方のズレの克服が必要になることもあります。

インター校に通う生徒のなかには英語力を利用した入試を選択する方もいます。求められる英語力は学校によって様々ですが、英検準1、1級程度が要求されることもあります。一つの目安として、4年生までに2級程度の英語力があれば、外国語入試を検討しても良いといえます。

【中学】入試と選考方法の種類

方式 受験科目 概要
帰国生のための定員枠 国語・算数(+作文)・面接 一般とは別の試験日・試験内容。
2科目または2科目+作文で受験可能。国語と算数は一般入試に比べて基本的な問題が多い傾向にあります。
試験日程は一般入試よりも早く、年内に実施する学校も多い。
一部の中学校では、作文と面接、あるいは面接のみというように、学科試験を課さないところもあります。
帰国生を別枠・別基準で選考 国語・算数・面接
国語・算数・理科・社会・面接
若干名の募集が多く点数配慮も学校によって様々であり、一般生とほぼ同レベルの学力を要求していると考えた方がよい。
一般試験のみ 国語・算数
国語・算数・理科・社会
2科目で受験できる学校もありますが、一般入試の主流は4科受験。帰国生でもレベルの高い学校を狙うのであれば、少なくとも5年生から4科目を学習しておいた方がよいです。

高校受験

高校受験においては

  • 外国・日本国内において、9年間の学校教育課程を修了している、または3月末までに卒業見込みの者
  • 海外の学校での継続在籍年数及び帰国から入学までの経過年数

が帰国生入試の受験資格に含まれます。
指定年数、その他の追加条件などは都道府県や学校ごとに異なるので、各自治体・志望校に確認しましょう。

中学受験と違い、私立校でも英語のみの帰国生入試を行っている高校は数えるほどしかないため、3科揃った勉強が必要となります。

帰国生入試は一般入試に先行して実施されるため、その時期にあわせた早めの受験勉強の仕上げが必要になります。

【高校】入試と選考方法の種類

方式 受験科目 概要
帰国生の特性に配慮して審査 現地校・インター校出身者
現地での成績、小論文(作文)面接

日本人学校出身者
英・数・国
(一般入試と同一問題)

現地校・インター校出身者と日本人学校出身者とで、異なる試験問題や試験形式が選択できます。
帰国子女の受入れ枠設定または特別な受け入れ体制がある 国立大学の附属高校
英・数・国・理・社
または
英・数・国
(一般入試と同一問題)
公立高校
英・数・国(一般入試と同一問題)・面接
私立高校
学校によって異なるが、ほとんどが国・数・英
(一般入試と同一問題)
公立高校においては、帰国生の多い都道府県では帰国生の受入れ校として学校を指定して対応し、受験科目を軽減しています。県内すべての高校で帰国生を受け入れている都道府県もある一方、受験科目の軽減がない都道府県もあり、募集学科や出願資格、選抜方法なども都道府県ごとに異なります。(東京都のように別日に別問題の入試を行う場合もあります。)

私立高の場合、一般入試は行わず、帰国子女枠と地域調整枠だけ募集するような学校では、3科入試でも英語は一般の入試問題より難易度を上げ、国語では難易度を上げた問題を出題する学校もあります。他にも、一般入試とはまったく異なる適性試験(理社を含む)を行う学校もあります。

受入れを行っている私立高校 英・数・国(一般入試と同一問題)が一般的。
帰国生にのみ面接や作文を課す場合もある。
特別な帰国子女募集枠を定めてはいないが受け入れを行っている学校です。

学校選びのための情報収集

ジャカルタでも日系の進学塾や学校によるセミナーや学校説明会が開催されています。開催情報は日本人学校や進学塾などで入手できます。
 帰国時期が定まらない駐在生活。帰国後の学校選びでは、単に子どもに選択を委ねるのではなく、両親が先導して的確な情報を収集し、家庭の方針と実現可能な選択肢を子どもへ明確に提示してあげることが成功の鍵となります。

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