インドネシア在住者のための外貨への両替事情

インドネシアの通貨・ルピアは外国での両替には不便です。海外へ行く際は、あらかじめ渡航先の外貨を入手しておきましょう。

ジャカルタ市内の両替所

ルピアは日本円や米ドルなどと違い世界の基軸通貨ではないため、国外で現地通貨との両替の原資として使うのがほぼ無理です。そのため、海外に出る際は渡航先で使うための現金を出発前に手に入れておきましょう。

ジャカルタでの外貨両替は銀行でも可能ですが、一般的にはショッピングセンターの一角にある「マネー・チェンジャー（Money Changer）」のほうがレートが良いようです。複数のお店の数字を見比べて、条件が良さそうな場所で交換するようにしましょう。

マネー・チェンジャーの店先には、レート表が掲げられています。外貨を買う際は表の『Buy（買い）』の方を見てください。『売り（Sell）』は外貨を売ってルピアを買う際のレートです。一般的に数字の大きい方が『Buy』です。

「レートの良し悪し」は、『売り』と『買い』の差（スプレッド）が小さいほうが良心的、と言えます。このスプレッドが大きいと両替所側の利益が大きいわけです。

＊表の見方＊

1. BUY（買い）…インドネシアルピアを両替する時のレート
   両替所から見ると、インドネシアルピアを購入することになるので『BUY』となります。
   米ドルは札によってレートが変わる事もあります。（※画像はA～Dと紙幣によってレートが変わっています。）
2. SELL（売り）…インドネシアルピアに両替する時のレート
   両替所から見ると、インドネシアルピアを販売することになるので『SELL』となります。

ジャカルタの良レート両替所

ルピア口座のカードを海外で使う

インドネシアの銀行で発行されているデビットカードやクレジットカードは外国で使うこともできます。各国にあるATMで現地通貨を引き出しましょう。
一般的にカードによるキャッシングは中間レート＋３％程度となっています。また、カードを使って直接買い物も可能です。

＊こちらも併せてご覧ください＊

駐在・赴任前に確認しておきたい銀行口座とマイナンバー手続き・ATMキャッシング方法

連休前の両替はお早めに

レバランやクリスマスなどインドネシアの連休となると、一斉に人々が海外へと出かける。このような時期にはマネー・チェンジャーの外貨在庫が少なくなるため、旅行を決めたら早めに購入した方がよいだろう。

インドネシア国外での両替

東南アジアなどインドネシア国外へ旅行するときには、インドネシア国内で米ドルか日本円に替えてから旅行へ行くのが無難です。旅行先ではインドネシアルピアの両替そのものをしてもらえないことや、非常に悪いレートでの両替となることが多々あります。

また、日本から出張でインドネシアを訪れる際も、日本で両替するよりも現地で日本円からルピアに交換した方がはるかに良いレートとなります。もしくは、少額のキャッシュであればATMでクレジットカードを使ってキャッシングをするのも良いでしょう。両替よりも良いレートになることがあります。

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