写真:regional.kompas.com
スラウェシ島南部カルスト・マロス-パンケップ一帯の洞窟で発見された狩りの場面を描いた壁画が、4万4000年前ものと判明した。壁画には半人半獣の群れが、槍や紐を持って水牛や猪を追う姿が5メートルにわたり描かれている。
インドネシア国家考古学研究センターと豪グリフィス大学の共同チームが11日刊行の英科学誌「ネイチャー」に論文を掲載した。同大学の考古学者アダム・ブルム氏によると、約2年前に同じチームのインドネシア人が別の洞窟に入ろうと小道の木を伐採したところ、今回の洞窟を発見したという。
当該地域には現在、242ヵ所の洞窟壁画が知られており、さらに新しい壁画が発見され続けている。数ある壁画の中でも、狩猟が描かれた壁画の発見は今回が初めて。2014年には、今回と同じ研究チームが人類最古の人の手形を発見している。