緊急インタビュー:ジャカルタ市民に聞く新型コロナ問題

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を市民にインタビュー

新型コロナ問題:あなたのお店の影響は?

新型コロナウィルス感染の恐れから、現在、世界各都市で外出制限がかかっています。

ジャカルタでも多くの店が休業を余儀なくされ、また多くのモールは閉鎖されています。あらゆる場所で経済活動がストップし、またいつまでこの状態が続くのか、まだ解決の目処が立っていません。

そんな不安と緊張が続く中で、ジャカルタの町の人たちはどんな生活を強いられているのか

市井の人々の現状を知ることが、何か一つの視点につながればとの思いから、実際に様々な職種のインドネシアの人たちにお話を聞いてみました。

※ただしリアルな意見であることに相違ないのですが、あくまで各人の個人的な発言であることをご了承ください。

ジャカルタで働く16人にインタビュー

コンビニ店員

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をコンビニ店員にインタビュー

石鹸・洗剤・インスタント麺が売れてます

名前 Ernaさん
年齢 23歳
インタビュー場所 インドマレットブロックM店
コメント

2週間前と比較すると約30%売上が落ちています。ただし商品でいうと石鹸、洗剤、インスタント麺はよく売れています。

店からは、レジ前に消毒液を置くことや、スタッフには、マスクの着用や一日に何度も手洗いすることが義務付けられています。状況は深刻ですが、誰も非難することはできません。

まだ解決の目処が立っていませんが、一日でも早く以前のような状態に戻ることを祈っています。

セキュリティー

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をセキュリティにインタビュー

お客さんは約75%減少しました

名前 Ligiaさん
年齢 24歳
インタビュー場所 Citywalk Sudirman
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顧客の数が給与に反映するので収入が減ることになります。通常は1時間に200人ほどお客さんが来ますが、現在は20〜30人です。2週間前と比較して約75%減少しました。

細心の注意を払っていないと簡単に蔓延するウィルスなので、いつも以上に身体を清潔に保ち、頻繁に手を洗っています。そして勤務中は必ずマスクと手袋を着用しています。

しかし感染した人を誰も非難することはできません。

ワルン店主

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をワルン店主にインタビュー

地域ごと検疫できるようにしてほしい

名前 Rini
年齢 44歳
インタビュー場所 スディルマン
コメント

近隣のオフィスが閉鎖され、そこで働く多くの従業員が解雇されました。その影響を受けて、お客さんは平時の20%になりました。ウチも半数の従業員を解雇せざるを得ませんでした。

今はより店内を清潔に保ち、席の間隔を広くとることくらいしかできません。人と人との間隔は取らねばなりませんが、問題を解決するためには思いを一つにして協力していかなければなりません。

政府には被害を少しでも抑えるために、地域ごとに細かな検疫ができるような財政出動を期待しています。

今、大切なのは感染の連鎖を断ち切るために家で留まることを実践することだと思います。

スーパー店員

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をスーパーの店員にインタビュー

時間短縮営業ですが、お客様は増えています

名前 Oktaさん
年齢 27歳
インタビュー場所 パパイヤブロックM店
コメント

営業時間を短縮していますが、お客様は普段より25%ほど増えています。人気商品は、お米、手洗い石鹸、インスタント麺です。

スタッフの勤務体制に大きな変化はないのですが、現在はマスク、手袋の使用、1時間に一度の手洗いを実践しています。お客様には手の消毒液を提供しています。感染者が拡大するかもしれませんが、どうかお互いを非難しないでください。

うまくいけばレバラン前に収束すると思います。それを願っていますし、私自身も故郷に帰省することができます。もし収束してなければジャカルタに留まりますが、それは感染拡大を防ぐためには仕方ないですね。

貨物輸送会社営業

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を貨物輸送員にインタビュー

ロックダウンで輸送に影響が出ています

名前 Nabilah Ulfahさん
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

航空便、船舶便ともにスケジュールが読めない状況が続いています。航空便はいくつかの国でフライト便を閉鎖したり、減便しているのが原因で、船便はスケジュールのズレから生じるコンテナ不足が要因です。同時に為替レートの変動が出荷価格に影響を与えます。

個人では手洗いや他人との距離をとるなど、些細なことが大切だと思っています。常に政府からの命令や推奨活動を実施するように心がけています。

今後、感染者の増加に改善がみられず、長引く可能性もあるかもしれませんが、引き続き政府の対応策に従いながら一日でも正常な生活に戻るよう注力していきます。

自動車部品販売会社総務

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を自動車部品販売会社にインタビュー

通勤時間や労働時間帯を調整しています

名前 Ekalya Herminasari
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

従業員のスケジュール管理、調整や社内備品の確保などの業務をしています。すでに予定されてた会議の多くがキャンセルになり、また今後もキャンセルを強いられる状況が続くと思われます。

社内環境を整えるうえで不可欠なマスクや消毒液などの不足している中で、従業員の健康状態に細心の注意を払っています。とりわけラッシュアワーを避けた通勤の義務づけやシフト制による労働時間の調整をしながらオフィスを稼働させています。

製品に関しては複数国から輸入しているため、ロックダウンによる製品不足こそありませんが、営業利益は引き続き減少することが予想されます。

アパートコンシェルジュ

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をコンシェルジュにインタビュー

感染拡大を防ぐには個人の意識が大切

名前 Doddy Sha’kief Makhsar
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

勤務に関しては、労働時間の短縮はありますがコロナ問題前と大きな変化はありません。

個人的にはマスクの着用、1日に何度も消毒液を使って手を洗浄することを徹底しています。また一日二回の入浴、健康的な食事、十分な睡眠など、免疫力を高めることに繋がるのでいつも以上に気を使っています。

今後検疫が実施されて感染者が急増する可能性も否定できませんが、感染を拡大させないためにも国民の一人一人が健康を維持しつつ、感染を拡大させないために高い意識を持つことが必要です。

セキュリティーサービス管理

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をセキュリティサービス管理者にインタビュー

必要物資の買い占めはやめてください

名前 Deswita Putri Rahmadania Cantik
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
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セキュリティー会社と顧客を繋ぐ業務ですが、コロナの影響でサプライヤーが破産し契約終了のケースが相次いでいます。売上は約30%減少しています。そして今後の対策に関してもまだ見出せない状態です。

個人的な見解としては、今後感染者が増大するようであれば、一時ジャカルタをロックダウンした方がいいのではないかと思います。

怖いのは一部の人たちによってマスクや消毒剤、医療用の防護服などの買い占めです。多くの犠牲者を出さないためにも良識ある行動が大切です。またジャカルタ市民がパニックに陥らないこと。今は収束を祈るばかりです。

環境対策研究職

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を環境対策研究者にインタビュー

封じ込めに成功した外国に倣うべき

名前 Cici Anggraeniさん
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
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ここ2週間ほど研究に必要とされるサンプル数が十分に得られない状況が続いていて、正確な分析ができません。またクライアント企業の担当従業員の解雇などもあり、現在は今後の措置を検討している段階です。

コロナ対策で需要なのは社内外問わず、個人レベルでの意識だと思います。怖がるのではなく、注意力を高め、かつ冷静であること。また公共施設の継続的に清潔に保つこと。

政府へのお願いは、感染拡大を抑えることに成功している国に倣うことだと思います。そのために国民も自分が他人に感染させる可能性があることを強く意識することが求められます。

自動車部品販売経理

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を自動車部品販売会社事務員にインタビュー

多くの顧客先が閉鎖され今後が心配です

名前 Farhah Fadhilah Riftianandaさん
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

顧客会社の多くが操業をストップしていることや、運送をお願いしている会社も閉鎖していることで売上高が減少しています。また弊社もドライバーが顧客先に行くことを禁じているため請求書や文書を先方に届けることが困難になってきています。

個人や社内レベルでは入念な手洗いの実践や公共物に触れるときは必ず消毒剤を使用することを徹底しています。

しかし一般社会レベルではまだまだ対策が不十分です。市場やモールなど営業している場所がたくさんあって、それを思うと悲観的になります。不用意な外出は絶対に避けるべきだと思います。

金属商社総務

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を金属商社総務社員にインタビュー

従業員の健康を第一に考えています

名前 Agustini Eka Sari Putriさん
年齢 22歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

スタッフの駐在許可など必要書類の作成、提出時期なのですが、通常一週間で完了する業務が、役所の一時的な閉鎖により約一ヶ月を要しました。

組織としては、労働時間の短縮と従業員による集会を最小限に止めることを実践しています。

先行きは不透明ですが、幸いなことに現時点での売上は落ちていません。ただ今後もしロックダウンという事態になればインドネシア経済は大幅に落ち込みが予想されます。

しかし感染が拡大すれば、それもやむを得ません。例えそうなったとしても、まずは従業員の健康が第一。なぜなら健康な従業員がいれば必ず再建できるからです。

薬局スタッフ

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を薬局スタッフにインタビュー

ビタミン剤やサプリがよく売れています

名前 Diditさん
年齢 25歳
インタビュー場所 プラザ・ブロックM
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時短営業というだけでモールへの来場者には大きな影響というものはありません。ただ店舗への来客者は、2月末と比べると70%に減少しました。特に売れている商品は、マスクや消毒液ですが、仕入れ先に在庫がなく長らく品切れ中です。それ以外ですと、ビタミン剤やサプリメントが人気で様々な種類を大量購入される方もいます。

個人的にはまだモール内のカフェで友だち同士数名でたむろしている人を見かけるので、ちょっと心配です。もう少しコロナウィルスの危険性をしっかり考えてほしいですし、場合によっては政府による規制や監視も必要になってくるのではないかと思っています。

飲食店マネージャー

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を飲食店マネージャーにインタビュー

デリバリー注文の増加を予想しています

名前 Hendrikさん
年齢 28歳
インタビュー場所 吉野家ブロックM店
コメント

現在のところ集客に大きな影響はありません。感染拡大に伴い、今後店舗への来客数の減少が懸念されますが、その際にはデリバリー対応が増加するものと考えております。

従業員に関しては手洗いと消毒を義務付け、さらに勤務後も他人との接触を避け、遊びに行くことなくすぐに帰宅するように促しています。また休日などに外出を控えるのはもちろんですが、適度な運動も健康体を保つのに不可欠です。日光に当たり身体を動かすよう指導しています。

今後ロックダウンの可能性も否定できませんが、ジャカルタ市民がちゃんとルールを守り節度を持った行動が大切だと考えます。

生活用品マーケティング

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を生活用品マーケターにインタビュー

売上に大きな影響は出ていません

名前 Saney Vickiさん
年齢 28歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

生理用ナプキンやオムツなどのパッケージ販売している会社です。幸いなことに、今のところ売上に大きな影響はありません。唯一の影響は、お客様への材料供給や納品での遅れです。

以前と変わらぬいつも通りの業務ではありますが、一般社会がそうであるように1日に何度も丁寧な手洗いや消毒を実践しています。また通勤でもできるだけ他人との距離をとることも心がけています。

個人的には食事、睡眠、適度な運動など健康的な生活を継続的に送るように毎日気を引き締めています。レバラン休暇の帰省に関しては、善良な市民として政府の方針に従います。

金融会社マネージャー

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を金融会社マネージャーにインタビュー

賢い決断をしながら企業存続を目指します

名前 Rismaさん
年齢 37歳
インタビュー場所 電話取材
コメント

私たちは法人向けの金融財政管理に関するトレーニングサービスを提供している会社です。在宅勤務になってすでに4週間が経ちます。ただその間は頻繁にオンライン会議やメールのやりとりで業務を遂行しています。

しかし本来はお客様の会社に訪問してのプレゼンや、対面トレーニングをする業務なので、現在は販売目標に対して大幅に遅れをとっています。そのため急きょ教育ビデオの作成やオンラインクラスの提供に切り替えました。

まだまだ状況は予断を許しませんが、キャッシュフローの調整を開始しながら、賢い判断とともに存続していくことに尽力していきたいと思っています。

タクシー運転手

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題をタクシー運転手にインタビュー

政府による最善策を期待しています

名前 Hirunさん
年齢 52歳
インタビュー場所 ブロックMパパイヤ前
コメント

日によってバラツキがあるものの酷い日は1日の乗客数がわずか2、3人も珍しくありません。外に出る人が極端に少ないので致し方ないところですが、とにかくすべてのタクシードライバーが収入を得られずに困っています。補償も含めて、政府が最善の方法を見つけてくれることに期待しています。

ドライバーは皆、こまめな手洗いを実践しています。それは今後もきっちり続けます。また車内には消毒液を携帯しているのでお客様にも乗車の際には消毒してほしいと思います。それが感染拡大を防ぐことに繋がるのですから。

個人的には休日に帰省することを控えています。

インドネシア、ジャカルタでコロナ問題を市民にインタビュー