写真:thejakartapost.com
環境保護活動を展開する団体、インドネシア環境フォーラムはこのほど、西ヌサトゥンガラ州ロンボク島のリンジャニ島周辺にケーブルカーを整備する計画に反対する声明を出した。
計画では、5月からケーブルカーの設置に向けた工事が開始する。西ヌサトゥンガラ州はケーブルカーの設備が完成すれば、ロンボク島で2021年に開催される世界的な二輪車レース「ロードレース世界選手権(MotoGP)」を後押しするとしている。
一方、インドネシア環境フォーラムは、ケーブルカー事業は周辺環境を破壊し、社会問題を生じさせると警鐘を鳴らす。ケーブルカーの関連インフラの整備に伴い周辺の景観が大きく変わってしまうという。これにより、周辺州民の生計手段を奪われるなどして、住民の生活も打撃を受ける懸念があるようだ。
既にロンボク島では違法な森林伐採などによる環境破壊が深刻。このため同団体は計画に見直しを求めている。