『想像の共同体』のアンダーソン氏逝く、東ジャワ州のホテルで

東南アジア研究や政治・ナショナリズムの研究で知られる学者のベネディクト・アンダーソン氏が12日、東ジャワ州マランのバトゥにあるホテルで亡くなった。79歳だった。同氏は国家とナショナリズムに関する議論を展開した『想像の共同体: ナショナリズムの起源と流行』を執筆したほか、米国の東南アジア研究の拠点であるコーネル大学で教鞭をとり、アカデミズムの世界を中心に広範な影響を与えてきた。13日インドネシア英字紙ジャカルタポスト電子版が報じた。

◆10日にはインドネシア大学で講演

アンダーソン氏の養子であるワヒュー・ユディスティラ氏によると、氏は12日の午後11時30分に亡くなった。今回のインドネシア滞在では、アンダーソン氏は自身にゆかりの深い東ジャワ州のいくつかの場所を回ろうとしていたところだったという。
一方、詳しい死因についてはまだ明らかになっていない。
今後、アンダーソン氏の遺体はスラバヤで火葬され、その後に遺骨がジャワ海に散骨される見通し。
アンダーソン氏のインドネシア訪問は、同国を含む東南アジア諸国を訪れ、講演を行う旅の一環だった。10日にはインドネシア大学で講演し、新著『ナショナリズムとアナーキズム』を紹介したばかりだったという。
アンダーソン氏は1936年8月26日、中国の昆明で生まれた後に、家族と共に米国へ移った。その後、コーネル大学でインドネシアについて研究して博士号を取得した。
また同氏は歴史学者のペリー・アンダーソン氏の兄弟でもある。

◆インドネシア入国禁止に

学業的な功績を打ち立てたアンダーソン氏だが、スハルト政権に対する分析や批判を展開したことから、スハルト時代にはインドネシアへの入国が許されなかった経緯がある。研究対象とするインドネシアの地に足を踏み入れることができなくなるなど、研究活動は平坦ではなかった。
その後、アンダーソン氏がインドネシア入国を許可されたのは、スハルト政権崩壊後の1999年のことだった。


公開された日付: 2015年12月29日
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