
採用詐欺、公務員候補者らが被害
中部ジャワ州クラテン県で、国家公務員候補者(CPNS)の数十人が、公務員の採用担当者を名乗る人物に現金5千万〜1億6千万ルピアを騙し取られる被害に遭った。「金を払えば正式採用に必要な手続きを省略できる」と甘い言葉で誘い、公務員への登用を待ち望む心理につけ込んだ犯行とみられる。被害者の元には、後日、国家人事院(BKN)を装った偽の採用通知書が送られてきた。地元労働局のドディ・ヘルマン局長は11日、「公務員基本番号(NIP)の発行には時間がかかる。そんなに早く採用通知が来るはずもなく、明らかに詐欺だ」と断言した。現在クラテン県では、公務員450万人と契約職員40万人を採用しており、契約職員や公務員候補者の給料はいずれも、公務員よりはるかに低い。経済的な安定を求めて、採用試験には、毎回定員を超える申し込みがある。公務員採用をめぐるトラブルは全国であとを絶たない。中部スラウェシ州シギ県では、採用通知書を合格者に送付せず、一通あたり1千万〜2千5百万ルピアで質屋や金貸しに売るなどの悪質な行為を行った採用担当者がいたことが、オンブズマンの調べで明らかになった。
公開された日付: 2016年02月29日