
不法中国漁船を拘束 確信犯と船長認める
インドネシア海軍が5月27日に南シナ海ナトゥナ諸島沖で拘束した中国漁船の船長が、違法と知りながらインドネシアの排他的経済水域内で漁業をしていたと自白している。2日のインドネシア英字紙ジャカルタポスト電子版が報じた。
船長は海軍の調べに対し「違法な海域とは理解していたが、このエリアは多くの魚が残る数少ない場所だったので、漁業を行った。今回拘束される前にも、3度ほどこの海域で漁をした」と通訳を介し語っている。船長や船員はベトナムと国境を接する広西チワン族自治区から、漁のために1週間ほどかけて同海域を訪れたという。
インドネシア海軍は現在、船長と乗組員8名をリアウ諸島の海軍基地で拘束しており「今回の拘束はインドネシアが違法外国船を容認しないという世界に対するメッセージだ」とコメントしている。船長と技術者、漁労長は訴訟に直面することになり、残りの乗組員は強制送還される模様だ。
公開された日付: 2016年06月20日