テロリストが遺族に獄中謝罪、02年のバリ爆弾テロから13年

2002年にバリで起きた爆弾テロ事件により終身刑を受けたアリ・イムロン受刑者はこのほど、ジャカルタの刑務所で、テロで家族や友人を亡くした遺族らと対面し、謝罪した。バリの爆弾テロ事件では、202人もの人が犠牲になったが、13年の時を経てアリ受刑者はテロに関与したテロリストの生き残りとして遺族らと面会したという。5日のインドネシア英字紙ジャカルタポスト電子版が報じた。
今回の面談は、豪州の公共放送機構スペシャル・ブロードキャスティング・サービス(SBS)が企画したもの。アリ受刑者は遺族らに対して、「被害者とその家族をはじめとするすべての人に謝罪します」と語った。
アリ受刑者が対面したのは、ジャン・ラクジンスキーさん、ニョマン・レンチニさん、ニー・ルー・エルニアティさん。このうち、豪州人のラクジンスキーさんは今回豪メルボルンから来イしたが、02年のテロで友人5人を亡くした。またバリに暮らすニョマンさんとニー・ルーさんはそれぞれ夫が犠牲になった。
アリ受刑者は、02年の爆弾テロがジハード(聖戦)でも何でもない「偽のジハード」であったことを認めながら、爆弾テロにおける自身の役割への責任を取るとともに、必要であれば豪州を訪れる意志があることを説明。また、自身の誤った行動に関して責任をとるとした。
アリ受刑者はテロ発生時、爆弾を運ぶバンを運転していたという。その後、逮捕されたが、同受刑者が反省していることとインドネシア国家警察に協力的であることから死刑を免れ終身刑の判決を受けた。
一方、今回の面談で、アリ受刑者は遺族らからの難しい問いにも直面した。
ラクジンスキーさんはアリ受刑者に対して「なぜ爆弾を乗せた車を運転したのですか?」と質問。これに対し、アリ受刑者は「ジェマ・イスラミア(イスラム過激組織)の先輩の命令を実行しただけです」と答えた。
さらにラクジンスキーさんは「本当にすまないと思っているのですか?」と尋ねたという。アリ受刑者は「(わたしの謝罪の気持ちを)証明してほしいというのであれば、証明というのはどういうことでしょうか? 私はこれまでに、仲間たちを捕まえるためにインドネシアの対テロ組織と共に動いてきました。だから私は感謝しているのです」と答えたとされる。


公開された日付: 2015年08月14日
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