シンガポールがISの攻撃対象に、イからは700人超の戦士が参戦

シンガポールがイスラム国(IS)の攻撃対象国になっている――。ISをめぐっては、すでにインドネシアから多数の人が戦闘に参加。この一方で、同じ東南アジア地域ではシンガポールが攻撃の対象とみなされるように、ISをめぐる動きに東南アジア諸国は対応を迫られているようだ。5月29日のインドネシア英字紙ジャカルタポスト電子版が報じた。
シンガポールのストレーツタイムズの報道では、同国のラジャラトナム国際関係研究所のアナリスト、ジャスミンダー・シン氏が、「ISの支援者はシンガポールのほかに、フィリピンと米国を攻撃対象として挙げている」と説明したと伝えられた。
こうしたシンガポールへの脅威の存在は、ISがシリアで2014年8月、インドネシアやマレーシアなど東南アジア諸国出身の戦闘員を集めた「マライ諸島戦闘部隊」を結成させたことによるようだ。この戦闘部隊では、インドネシア語とマレー語が共通言語になっているため、東南アジア出身者にとってはアラビア語よりも意思疎通が容易だという。
シン氏はまた、現在、イラクとシリアでは、インドネシア出身者700人超、マレーシア出身者200人超がISの戦闘活動に戦士として参加していると述べている。
ISには世界90カ国からすでに3万人を越える外国人が戦闘に参加しており、マライ諸島戦闘部隊はその中ではまだ小さい部隊だ。しかし、先月にはシリアでの戦闘で同部隊が戦果を上げるなど存在感を示している。
さらに、マライ諸島戦闘部隊はISがカリフ制を全世界に広げるための重要な存在でもある。ISの戦闘に参加した戦士が自国に戻り、自国でも攻撃活動を行なったり、新たなISの支部を設置したりすることを、ISは期待しているとされる。
シンガポールの国際政治暴力テロリズム研究センターのローハン・グナラトナ所長は、マライ諸島戦闘部隊の機能として、①イラクとシリアの戦闘に参加できるように訓練を提供する、②東南アジア出身者に自国でのテロを起こさせる、③東南アジア諸国のオンラインネットワークを過激化する、④戦士をリクルートし、イラクやとシリアへ行くのを精神的に促す――があるとする。


公開された日付: 2015年08月05日
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