ジャカルタの近郊電車

ジャカルタと近郊の町との間には、「KRLジャボデタベック(略 称:KCJ)と呼ばれる鉄道路線があります。ジャカルタ北部のコタ (Kota)と南部のマンガライ(Manggarai)を結ぶ市内区間を中 心に、そこから4方向に放射状に延びる路線とジャカルタを環状 に取り囲む路線があり、総延長はおよそ150キロに達します。

KCJはもともと、旧インドネシア国鉄の民営化(1999年) によって生まれたPT. Keretaによって運営されていましたが、2008年9月から同社の子会社であるPT. KAI Commuter Jabodetabek(KCJ)に移管されました。この鉄道ネットワークは1980年代前半に国際協力機構(JICA)により策定された「ジャカルタ大都市圏鉄道輸送計画」を元に作られた「ジャボデタベック圏鉄道近代化事業」の実施によって生まれました。この事業は円借款によるODAとして、ジャカルタの約50km圏に住む約2000万人に対する都市鉄道ネットワークを整備することを目的 に進められたものです。ただ計画当初から、ジャカルタ都心と郊外圏を結ぶ「郊外型サービス」を担うものとして施行されたため、都心部の短距離移動を目的とする交通機関にはなっていません。その結果、街に電車が走っているのに「都市の乗り物として使えない」という奇妙な状況が生まれています。

KCJの路線には、日本の中古車両がたくさん走っています。主力路線のコタ〜ボゴール(Bogor)間のほぼ全列車が国鉄時代の最後の通勤電車とされる「205系」で運行されているほか、支線用には東京メトロや東急電鉄などから譲り受けた車両が使われています。そのため日本の鉄道ファンの注目の的ともなっているようです。チケットは各駅で乗車の際に購入します。使い回しが可能なIC カード(実費5,000ルピア)を出札窓口(切符売場)に差し出し、乗車するごとにその区間の運賃をチャージするというシステムとなっています。そのため、駅の切符売場は常に混雑しています。ジャカルタ〜ボゴール間は片道5,000ルピア(2016年2月 現在)です。

なお、ジャカルタ市内では新たな都市交通として「MRTジャカルタ」の建設が日本のゼネコンにより進められています。最初の路線となる南北線の運行開始は2018年頃となる見込みです。


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内装はそのまま使用されている日本製中古車両

公開された日付: 2016年06月30日
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