「博多一風堂」はぶれない!アジアで消費者つかむその底力とは

力の源カンパニー(本社・福岡市)が運営するラーメンチェーン「博多一風堂」が積極的な海外展開で注目されている。世界各地に出店し、インドネシアでも事業を推進。世界でネットワークを広げることを可能にするその強みとはなにか。博多一風堂のオペレーションマネジャー、西口ゆうすけ氏(※漢字表記がみつかりませんでした。申し訳ありません。)に聞いた。

ライフネシア◆インドネシア店をオープンした経緯を教えてください。

西口氏:同じイスラム圏のマレーシアでの成功経験を受け、インドネシアに進出しました。シンガポール店にインドネシア人のお客様が非常に多く、「インドネシアに出店してほしい」というご要望をいただいたことも大きな理由です。インドネシアはやはり市場が大きいことが魅力ですね。
インドネシアでは今後、豚を使用せずに鶏などを使用したラーメンも開発し、ムスリムの人たちにも一風堂のラーメンを味わってもらえるようにしたいです。

◆海外ではどのような運営体制を構築しているのでしょうか?

西口氏:私たちは、各国で日本人は基本的に一人という体制にし、できるだけ現地のスタッフに任せるようにしています。キッチンリーダー、ホールリーダー、エリアマネージャーなども現地スタッフが担っている状況です。この中で、日本人は、一風堂の理念、味、サービスなどがブレないように、道筋を提示することや仕組み作りのサポートに徹しています。

◆海外事業では苦労もあると思います。

西口氏:たしかに水、食材、環境は違いますので、商品を日本と同じクオリティーに保ち続けるのはとても難しいです。また文化の壁を乗り越え理念や思いを共有することに苦心しています。
一方、海外では、現地の文化や考え方に合わせるところと、これに対してぶれてはいけないところや譲ってはいけないところを明確にする必要があると認識しています。ぶれてはいけないところに関しては、日本と同じようにスタッフを叱ってでも理解してもらうようにしています。
この半面、日本でも海外でも私たちの事業は基本的には大きな違いはなく、一風堂はどこにあっても同じです。世界どこでも同一のクオリティーを実現するためにも、どの店舗でも「あいさつ」「そうじ」「笑顔」を徹底しています。
強いて海外で気を付けていることと言えば、スタッフの「話を徹底的に聞く」ことと、「当たり前だと思っていることもスタッフに具体的に説明する」ことでしょうか。

◆一風堂の魅力はなんでしょうか。

西口:一風堂としては、「サービス」「元気さ」「ホスピタリティー」を重視し店舗を運営しています。おいしいのは当たり前で、そこからさらに踏み込んだところにこだわっていきたいですね。
空間演出にも力を入れ、たとえばインドネシア店では大きなシャンデリアを配置しています。違和感なく、でも非日常が感じられるような空間を目指しています。

◆今後の海外展開は?

西口:海外では既にインドネシアに加え、米国、英国、シンガポール、韓国、中国、台湾、香港、豪州、マレーシア、タイ、フィリピンに進出済みです。インドネシアでは来年さらに1~2店舗増やす計画です。さらに豚を使わないメニューを開発し、2016年以降に中東にも出店したいと考えています。こうした取り組みを通じ「本当のラーメン」を世界に伝えていきたいです。

【プロフィール】西口ゆうすけ氏
2006年に大阪でアルバイトとして力の源カンパニーに入社。その後、社員になり、東京の上野店で勤務した後、スカイツリー店オープン時の店長に。その後、マレーシア事業の立ち上げ責任者に抜擢される。現在、インドネシア店のオペレーションも担当する。


公開された日付: 2015年07月03日